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個の「心と能力」をみがき、社会に貢献する。
これが21世紀の姿になる

「価値観の多様化」の中から「信頼関係の構築」に向けて

20世紀は、高度化・複雑化した文明社会を形成し、人類史上比類なき発展と成熟をもたらしました。 その一方で、教育の荒廃、犯罪の増加、政治の混乱、経済の低迷、国際化・情報化への対応といった新たな問題を残し、21世紀の幕開けとともに私達はその解決方法を迫られています。 私達は世の中にある多様な価値観の中から、各人の自由意思によってどの様な価値観をも選択できる、いわば「価値観選択の自由」を保証されています。 その中で、自己の権利を最大限に主張することを是とする価値観を選択した場合、それは「個人主義」転じて「利己主義(ego)」を助長する危険性を有しています。

例えば、身近なものでは個人エゴに始まり、家族エゴ、企業エゴ、団体エゴ、地元エゴ、地域エゴ、行政エゴ、政治エゴ、そして大きなものでは国家エゴに至るまで、自己の立場のエゴのみを強く主張することによって、その存立が図られるということが今日至るところで行われております。

その根底にある思想や考え方が、「自分さえよければ、他人はどうなってもよい」という自己中心性(利己主義)にあるため、立場の異なる者との間でコミュニケーションを図ることができず、その結果、

  1. 相互理解と信頼関係を構築することが困難となり、
  2. 協力関係や共存、すなわち異なる価値観を受け入れことによって生まれる新たな成長や飛躍、さらなる価値創造を困難ならしめ、
  3. 近きは家庭や職場や学校の人間関係から、遠きは行政・政治・国家間の関係に至るまで、ある種の非効率や閉塞状態を惹起していると言っても過言ではありません。

人と人とのコミュニケーションは、信頼関係という強固な基盤の上に立って初めて、大きな成果をおさめることができるからです。
「信頼」これこそが、21世紀における最も重要なキーワードではないかと思います。
親と子の信頼、夫婦の信頼、家族の信頼、上司と部下の信頼、職場の信頼、先生と生徒の信頼、地域社会の信頼、行政と住民の信頼、国家と国民の信頼。

社会全体の中にこれらを醸成していくためには、まず、私達の脚下に焦点を当て私達の日常生活の中にある極めて基本的な事柄を見つめ直し、さらにこれを、ご縁があってかかわりを持たせて頂くこととなった社会へと拡大していくことで、問題解決の糸口が開けるように思います。

「利他の心」で実践し続ける

「利己主義」の対極が「利他主義(利他の心)」です。
「利他の心」とは仏教的表現ですが、自分以外の他人を利する心をいいます。
自分があり、家族があり、職場があり、地域があり、市町村があり、都道府県があり、日本があり、世界がある。

自分を大切にし、家族を大切にし、同僚を大切にし、協力会社を大切にし、お客さまを大切にし、地域社会を大切にし、地方行政を大切にし、国家を大切にし、世界を大切にする。このように視野を広げていくことで、意識が高まり、社会との交流が広がっていくことでしょう。

「利他の心」は、他人を利することによって自分を利することでもあります。
そして、他人を利するためには、まず、自分自身の修養が必要不可欠になります。

これを、儒教の『大学』という書物には、「格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下」と述べています。現代語に訳すと、「学問や実体験によって知識を深め、正しい考え方を持ち、個人的な修養を行う。個人的な修養を行えば家庭がととのい、家庭がととのえば国が治まり、国が治まれば天下が平らになる。すなわち、家庭も国も天下も(現代風に言えば家族も会社も地方行政も国家も世界も)そのすべての本は、個人の修養が鍵を握っている」という意味です。

利他の実践のために、いかに個人の修養が大切であるかがわかります。

この場合の修養とは、世のため人のため、より良き世の中とより良き社会を形成するために、自己の学問や修養が存在するという考え方です。いわゆる修己治人、「己を修めて人を治める」というリーダーに求められる価値観、「自己の周辺の環境を変革するために自己自身を変革する」という思想です。

それは自分と他人を分離したものとしてではなく、自分と他人を統合したものとして捉えています。いわゆる「相手本位」や「相手の立場に立って話を聞く」という発想はここから生まれてきます。

大阪エンジニアリング株式会社では、「利他の心」をベースにした21世紀型経営を推し進めるべく、脚下から社会に向かって、日々新たに、また、エネルギッシュに活動をし続けています。

企業として人間としての意識「利他の心」が「21世紀型経営」であり、強固な信頼関係の輪が未来のビジョンを明確にし、現実のものとしてくれるのです。幸せな人々に囲まれて生きるとき、自分自身が最も幸せになれるのですから。